[AWS Skill Builder] 日本語対応した AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner を触ってみた
こんにちは、大前です。
少し時間が空いてしまいましたが、先月に AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner の日本語版がリリースされました。
元々 Cloud Quest は触ったことがあって、ゲーム形式でありつつもしっかりと知識が身に付く構成になっていて、とても良いコンテンツだと思っていたため、日本語版がリリースされたのは個人的に結構嬉しい出来事でした。
せっかくなので改めての Cloud Quest 紹介も兼ねつつ、日本語化された AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner を触っていきたいと思います。
また、AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner は無料で利用可能なコンテンツになっていますので、ぜひ皆さんも触ってみてください。
AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner 日本語版 を検索〜登録する
まずは該当の Cloud Quest を検索して登録するところからやっていきます。AWS Skill Builder のアカウントがない場合は、AWS Skill Builder で AWS をオンラインで学ぶ | デジタルトレーニング | AWS よりアカウント作成からしていきましょう。
Skill Builder にログインしたらコースカタログを開き、フィルターの下部にある「トレーニングカテゴリ」より "Game-Based Learning" を選択します。すると Cloud Quest の一覧が表示されるので、その中から「AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner 日本語版」を選択します。
コンテンツの詳細画面に遷移するので、画面右の「登録」ボタンをクリックします。これにより、コンテンツを利用できるようになります。
コンテンツの登録が完了し下記のような画面が表示されたら、「さあ、学習を始めましょう」をクリックします。
Cloud Quest の画面が表示されます。少しスクロールすると「ゲームを開始する!」というボタンがあるので、これをクリックすると Cloud Quest が起動します。
下記のような画面が表示されたら、Cloud Quest の起動は完了です。
どうやらデフォルトは英語表記になっている模様なので、日本語化していきます。左上の歯車アイコンをクリック。
設定画面が開くので、左メニューから「Language」を選択し、"日本語" を選択すれば日本語化されます。(Cloud Quest の再ロードが入ります)
ちょっとわかり辛いですが、スタートボタンが日本語化されました!ではここからいよいよ Cloud Quest を遊んでいきます。
いざ Cloud Quest
タイトル画面の中央下にある「ゲーム開始」をクリックすると Cloud Quest が起動します。
ちょっとしたストーリー導入が入ります。AWS を活用して街中の課題を解決することが目的の模様です。日本語訳も違和感が 0 とは言えませんが、特に気にせず読み進められる質かと思います。
進めるコースの選択画面に写ります。今回はデフォルトで選択されている "Cloud Practitioner" を進めますが、チームサブスクリプション といった有償ライセンスを購入すると、データ分析やネットワークなど、他のコースも選択可能になります。
続いて、キャラクリの画面です。結構バリエーションが豊富で面白いです。左下の「ランダム」をクリックすると、ランダムなキャラクターが生成されるので、何回かランダム生成して気に入ったものを利用するのもアリです。
今回はこんな感じのナイスガイで行きます。キャラクリが完了すると社員証のようなバッジが発行されます。
いよいよ Cloud Quest の世界が始まります。チュートリアルが始まる・・・かと思いきや突然ゴリラが人を追いかけ回しているというハプニングが。あとであのゴリラから人を助けたりするんでしょうか。
気を取り直して、チュートリアル再開です。右下のスマホのようなアイコンから「目的地」をクリックすると自動で移動してくれます。こういう細かい部分もゲームっぽくていいですね。
「!」アイコンが出ている場所が課題の場所を示しています。近づいて、「!」をクリックすると課題が始まります。
課題に取り組む
まず初めに、キャラクター同士の会話を元に「どんな困り事があって」「AWS によってどう解決できるか」をストーリー仕立てで鑑賞することができます。
最初の課題としては、波の高さの予測を行うウェブサイトの運用に課題を抱えているとのこと。
一通りの会話を通して、今回はサーバー上で稼働していたウェブサイトを Amazon S3 を利用した静的ウェブサイトに移行しようということになりました。
ここから課題に取り組むことになりますが、チュートリアルなので Cloud Quest における課題の進め方に関する説明が入ります。Cloud Quest では、「1.Learn」「2.Plan」「3.Practice」「4.DIY」という 4つのステップで課題に取り組み、AWS のスキルを身につけていくことになります。具体的な進め方は後ほど紹介しますが、新しい知識を得る → すぐに手を動かして体験する という効率的な学びのサイクルを Cloud Quest 上で完結することができるようになっており、非常に良くできたコンテンツだと思います。
1.Learn
まず初めに、今回構築するアーキテクチャやサービスのポイントについて学びます。詳細な説明などについては画面左から動画の教材を視聴することもでき、自分の理解度に合わせて必要な情報を得ることができます。ただ、今回確認した限りでは動画コンテンツは英語のままのようです。ここは今後のアップデートに期待しましょう。
2.Plan
続いて、今回のアーキテクチャを構築するために必要となる作業の全体像を把握します。構成図やイラストで表現されているので、AWS 初学者の方でもイメージはつかみやすいのではないでしょうか。
3.Practice
Practice では、実際に AWS マネジメントコンソールを開き、用意された手順に従って AWS 環境の構築を行なっていきます。AWS マネジメントコンソールは Cloud Quest 上から開くことができるので、別途 AWS アカウントを用意する必要はありません。利用費とかを気にしなくて良い点も嬉しいところではないでしょうか。また、手順は画面付きで表示されるので、迷子になることなく進めることができます。
また、手順だけでなく、作業している項目について解説を入れてくれている点も良い点だと思いました。
手順通りに進めると、今回のストーリーにて移行対象であった波の高さを記録する静的ウェブサイトを S3 上で動かすことができました。なかなか洒落たサイトですね。
4.DIY
最後の DIY では、Practice のような手順は用意されておらず、与えられた課題をクリアする様な操作を AWS マネジメントコンソールで行い、回答を入力することを求められます。手順に沿って作業するだけでなく、自分で学んだことを咀嚼することが求められるステップまで用意されているので非常に学びの効率も良い構成になっていると感じました。
今回は S3 静的ウェブサイトホスティングで指定している index.html のファイル名を変更する、という課題でした。問題なく課題をこなすと、このように課題をクリアした旨の画面が表示されます。記念すべき 1つ目の課題をクリアしました!
課題をクリアしたら
課題をクリアし、もう一度キャラクターに話しかけるとちょっとしたお礼の会話と共に、好きなデザインの灯台を追加できるとのこと。どうやら課題をクリアしていくことで、Cloud Quest 上のマップにも変化が生まれていく様です。
ここまででチュートリアルは終了です。終了後に、色々とレベルアップ画面や新機能の開放やらがありました、ここら辺もゲームっぽさがあって良い感じです。
この後は同じように「!」アイコンが出ているキャラクターに話しかけて課題をクリアしていくことになります。課題を進めることで発展する街並みを散策するのも良いかもしれません。(画像は最初の課題クリアで増えた灯台を見に行ったもの)
マップの全体像を俯瞰することもできます。今回選択した Cloud Practitioner だけでなく、他の島と繋がっていることもわかります。Cloud Practitioner をクリアしたら、次はネットワーキング島をクリアする、なんて進め方もゲームっぽくて楽しそうです。
おわりに
日本語版がリリースされた AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner を少し触ってみました。「ゲーム形式」と聞くとあまり学びがなさそうなイメージを持たれるかもしれませんが、紹介した通り、中身はしっかりと AWS に関するスキルを身につけられるような学習の進め方が組み込まれていて、非常に良い学習コンテンツだと思います。元々は英語しか対応していなかったため、日本ではおすすめし辛い部分もあったのですが、この度日本語対応したため、気兼ねなくおすすめできる学習コンテンツの 1つになったかと思います。ゲーム形式なので従来の学習に苦手意識を持つ方の新しい選択肢となるかもしれません。
また、Cloud Quest 内で行われるハンズオンラボ環境は AWS 側が用意するため、利用費を気にしなくて良いのも嬉しいポイントです。「従業員に手を動かしてもらいたいけど AWS 環境を用意するのが大変」「利用費を自社で負担するのが難しい」といった課題を解決するのにも Cloud Quest は有効なツールになるかもしれません。
現在は AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner のみ日本語対応ですが、他コースも日本語対応されることを期待したいと思います。
以上、AWS 事業本部の大前でした。